17日 原油は反落、OPECプラス協調減産縮小の公算で
11時15分現在、ニューヨーク・マーカンタイル取引所(NYMEX)のWTI原油相場(3月限)は前日終値と比べ27セント安の59.78ドル/バレル、インターコンチネンタル取引所(ICE)の北海ブレント原油相場(4月限)は同32セント安の63.03ドル/バレルと、いずれも反落している。 このところの原油価格の上昇を受けて、石油輸出国機構(OPEC)加盟国と非加盟国(OPECプラス)が4月から協調減産幅を縮小させる公算であることが伝えられた。一部の報道によると、OPECプラスが減産幅を日量50万バレル縮小するほか、サウジアラビアが自主的に実施している2~3月の日量100万バレルの減産を、4月以降継続しない可能性が指摘されている。ニッセイ基礎研究所の上野剛志上席エコノミストによると、日量150万バレルの減産がなくなることでの供給増が意識され、原油は売られているようだ。一方、足元では需給逼迫感が根強い。米テキサス州への寒波到来で米国内の石油生産の3分の1が失われていると伝えられており、「寒波による影響は一時的とはいえこれが相場の下げ幅を削っている」と同氏は付け加えた。
日経平均株価は前日比231円49銭安の3万236円26銭で推移している。ドル円相場は1ドル=105.98円と、前日の17時時点(105.49円)と比べドル高・円安方向に振れている。
◎リムエネルギー総合指数22種(レックス22、2010年平均=100): 98.68 (↑1.30)
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