コーセー=SBT環境基準「1.5度目標」の認定を取得
化粧品大手コーセーは3月31日、同社グループの温室効果ガス(GHG)の削減目標が、国際的な環境の取組であるSBTイニシャティブから、地球の平均気温上昇を産業革命前と比べ1.5度未満に抑える「1.5度目標」の認定を取得したと発表した。同社はこのほど2030年に向けて、自社が使用するエネルギーや電力を由来とするGHG排出量の削減目標を、2018年度比でこれまでの28%から35%へと上方に改定し、加えて、事業に関係する供給網(サプライチェーン)全体の削減目標として30%を新たに設定した。最近の環境に取り組む事例として、同社は今年1月から、群馬県伊勢崎市にある群馬工場で購入する電力をすべて再生可能エネルギーに切り替えた。 SBTは、英国の非政府組織であるCDP、国連グローバル・コンパクト(UNGC)、世界資源研究所(WRI)、世界自然保護基金(WWF)の4機関が共同で運営する取組。SBTの1.5度未満目標の対象は、企業が燃料の燃焼などで直接排出するGHGと、外部から供給される電気や熱、蒸気の使用で生ずるGHGの間接排出にとどまらない。事業に関連する供給網の中で、上流部分の原材料や輸送、下流に位置する製品の使用・廃棄などで他社が排出するGHGの削減も求められる。 |
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