石油化学=1月4~8日:原油高で芳香族製品相場が上伸
【アロマティクス】
アジアのベンゼン、パラキシレン(PX)相場は原料コストの指標となる原油相場の上昇を受けて上伸した。ベンゼンの韓国積み相場は欧米相場の上昇もあり、中国着相場を上回る水準で推移している。PX相場は川下のポリエステル製品相場が上昇していることも強材料となっている。
【オレフィン】
北東アジア着のエチレン相場は堅調に推移した。日本のENEOSが川崎に保有するエチレン設備は再開が遅れているもよう。韓国でも複数のエチレン設備が依然として停止している。このなか、一部の市場参加者が不足分を補うため買付けを行ったようだ。北東アジア着の成約が1,000ドル台半ば~後半で伝えられた。
アジアのプロピレン市場は、高安マチマチな商況となった。
北東アジア市場では、日本ENEOSのナフサクラッカーの再開が遅れており、不足分を買い付ける動きが見られ、相場の上値が押し上げられた。一方、中国需要家は国内品の供給に潤沢感があることを背景に輸入品に対する買い気が乏しい。
韓国積みでは、メーカー1社が入札を通し2月積みをスポット販売した。
アジアのブタジエン相場は、いずれも弱含んだ。
北東アジア市場では、韓国向けの需要が後退した一方、中国品の供給に潤沢感が強いなか、需給引き締まり感が見られなくなった。こうした状況下、売り買いのアイデアが下落した。
中国国内では、供給余剰感が強いなか、底値が見極めがたい。
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